はじめに
運用保守が長く続くようになってくるとデータ量が蓄積してくることもあり、クライアントコピーにかなりの時間がかかるようになることが多々あります。
時にはシステムの停止可能な時間内にクライアントコピーが完了しなくなってしまい、どう運用していくか検討する必要が出てくることも…。
そのような場合に参考となるノートやサイトを本記事で整理したいと思います。
参考となるノート、サイト
1つ目はSAP Note:2163425です。
このノートはクライアントコピーのパフォーマンス改善に関する推奨事項を整理したノートであり、基本的にはこのノートの内容に従って対応をすることになります。
2つ目はSAP Communityのこちらの投稿です。
こちらの投稿ではクライアントコピーの推奨手順や関連するノートの紹介、また、クライアントコピー関連の監視に使うトランザクションコードの紹介をしてくれています。
3つ目はSAP Communityのこちらの投稿です。
こちらはクライアントコピーの改善に直接寄与するわけではありませんが、SAP_BASIS 7.54 (SAP S/4HANA 1909)以降で登場した新しいクライアントコピーツールに関する説明記事となっています。
そもそもクライアントコピーって何?という方や、新しいクライアントコピーツールになって何が変わったの?という疑問がある方の参考になります。
おわりに
今回はクライアントコピーに時間がかかっていてどうにかしたい!という方向けの記事でした。
基本的には、下記3つを実施することになるかと思います。
- 必要ないデータがあれば削除する
- ノートを適用してクライアントコピーツールを最新の状態にする
- 並列プロセス数の設定見直しや断片化の解消など小技を駆使する
今回は基本的にオンプレ想定で記載しましたが、HECやRISEの場合はクライアントコピーをSAP側で作業していただくことになるため、改善方法をCaseで問い合わせるなど相談するのが良いかと思います。



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