コマンドとオプションは由来で覚える
LinuC/LPICの試験では、必ず「コマンドを覚えているか」「目的に応じてオプションを指定できるか」が問われます。
これらの問いに解答するためには、正確にコマンドとそのオプションを記憶しておく必要がありますが、コマンドの種類とオプションの数は多く、単純に記憶することは非常に難しいです。
そのため、コマンドとオプションはその由来(基本的に英単語)とともに記憶していくことが重要です。由来を知っていることで記憶を引き出す際のとっかかりが大きくなり、試験当日に思い出しやすくなります。
今回の記事では、envコマンドとそのオプションについて由来を整理しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
envコマンドとは
envコマンドは、「現在の環境変数を表示したり、指定した環境変数でコマンドを実行するなど、環境変数を一時的に変更/削除したりしてコマンドを実行する」際に使用します。envコマンドで指定した環境変数の値は、envコマンドで実行したコマンドにのみ反映されます。
envコマンドの書式は以下です。
$ env [オプション] [環境変数名=値] [コマンド]
envコマンドは、environment(環境)の略称だと考えられています。
基本的なオプションと由来
基本的なオプションと由来は表のとおりです。
オプション等 | 説明 | 由来 |
---|---|---|
-i | 環境変数を全てクリアして、何も設定されていない状態でコマンドを実行します | initial もしくは ignore environment |
-u 環境変数名 | 指定した環境変数を一時的に削除して、コマンドを実行します | unset |
環境変数名 = 値 | 指定した環境変数を、一時的にその値に設定してコマンドを実行します | – |
オプション無し | 全ての環境変数を表示します | – |
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